柔道整復師国家試験対策問題【解剖学 第6回】

国試対策問題(オリジナル)

こんにちは。塾長のFです。
今日は解剖学の泌尿器系の問題を作ってみました。





腎臓の構造

問題1 腎臓について正しいのはどれか。【難易度☆☆

1.腎臓をおおう膜で、最も内側は腎筋膜である。
2.両腎の長軸線は脊柱に平行である。
3.腎門部では腎動脈は腎静脈の前を通る。
4.内側縁の腔所を腎洞という。

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答え 

1.腎臓をおおう膜は内側から線維被膜脂肪被膜腎筋膜(ゲロータ筋膜)です。

2.両腎はハの字の位置関係にあり、上端が狭く下端が広くなっています。

3.内側縁中央には腎門があり、前から腎静脈腎動脈尿管の他、神経、リンパ管が出入りします。

.腎門からさらに深くえぐられた腔所を腎洞といい、なかは腎盂(腎盤)、腎杯、動脈、静脈、脂肪組織で満たされています。





糸球体傍細胞の場所

問題2 糸球体傍細胞が存在するのはどれか。【難易度

1.近位尿細管
2.遠位尿細管
3.輸入細動脈
4.輸出細静脈

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答え 

.腎小体に流入する輸入細動脈の壁に糸球体傍細胞があり、血圧上昇作用のあるレニンを分泌しています。





尿管の構造

問題3 尿管について正しいのはどれか。【難易度☆☆

1.大腰筋の後ろを通る。
2.精巣・卵巣動脈の後ろを通る
3.腹膜の前を通る。
4.総腸骨動・静脈の後ろを通る

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答え 

1、3.尿管は腎盂に続いて腎門から起こり、腹膜の後ろ大腰筋の前を下行します。(後腹膜器官)

精巣・卵巣動脈の後ろを下行します。

4.血管と交叉し総腸骨動脈・静脈の前に出ます。 





膀胱の構造

問題4 膀胱について誤っているのはどれか。【難易度☆☆

1.上部を壁側腹膜におおわれる。
2.粘膜上皮は移行上皮である。
3.筋層は3層の平滑筋でからなる。
4.尿道への移行部に尿道括約筋がある。

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答え 

1.上部を腹膜におおわれ、上部以外は腹膜を欠き外膜があるだけです。

2.粘膜は移行上皮からなり、膀胱が空虚なときはヒダがあり、充満時はヒダがなく平滑です。ただし左右の尿管口と内尿道口でできた膀胱三角はヒダがなく常に平滑です。

3.筋層は内縦走筋、中輪走筋、外縦走筋の3層で構成されています。

.尿道への移行部、すなわち内尿道口には膀胱括約筋という平滑筋があります。この筋は畜尿時に収縮し、排尿時には弛緩します。





尿道の構造

問題5 男性尿道のうち、横紋筋を有するのはどれか。【難易度☆☆

1.壁内部
2.前立腺部
3.隔膜部
4.海綿体部

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答え 

 尿道は膀胱内の内尿道口から亀頭先端の外尿道口までで、男性では壁内部前立腺部隔膜部海綿体部からなります。長さは約15~20cmです。

1.壁内部・・・膀胱壁内の、尿道でもっとも短い部です。

2.前立腺部・・・約3cm。前立腺を貫く部でここで左右の射精管と合流します。

.隔膜部・・・約1cm。横紋筋線維からなる尿生殖隔膜を貫く部です。横紋筋が尿道を輪状に取り囲み尿道括約筋をつくります。

4.海綿体部・・・約10cm。陰茎の尿道海綿体内を走行する部です。

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