柔道整復師国家試験対策問題【解剖学 第17回】

国試対策問題(オリジナル)

こんにちは。塾長のFです。

いろいろな解剖学の問題をつくってみました。

今日もF塾でガッツリ勉強していきましょう!

軟骨組織の分類

問題1 正しい組合せはどれか。【難易度

1.硝子軟骨  ―  肋軟骨
2.弾性軟骨  ―  気管軟骨
3.線維軟骨  ―  耳介軟骨
4.線維軟骨  ―  喉頭蓋軟骨

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答え 

 硝子軟骨 肋軟骨、関節軟骨、気管軟骨、骨端軟骨 、喉頭軟骨(甲状軟骨、披裂軟骨、輪状軟骨)
 弾性軟骨 耳介軟骨、喉頭蓋軟骨、鼻翼など
 線維軟骨 関節円板、椎間円板、関節半月、関節唇など





ショパール関節とリスフラン関節の構成

問題2 ショパール関節とリスフラン関節の両方の構成に関与しているのはどれか。【難易度☆☆

1.立方骨
2.距 骨
3.楔状骨
4.舟状骨

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答え 

① ショパール関節(横足根関節)
 ・近位列:踵骨、距骨
 ・遠位列:舟状骨、立方骨

② リスフラン関節(足根中足関節)
 ・近位列:(内側、中間、外側)楔状骨、立方骨
 ・遠位列:第1~5中足骨





上肢の筋の停止部

問題3 筋と停止部の組合せで正しいのはどれか。 【難易度☆☆

1.上腕二頭筋  ―  烏口突起
2.前鋸筋    ―  肩甲骨外側縁
3.大円筋    ―  小結節稜
4.肩甲下筋   ―  大結節





肺の構造

問題4 肺の構造で正しいのはどれか。 【難易度

1.内側面を縦隔胸膜がおおう。
2.肺門を気管支動・静脈が出入りする。
3.区域気管支は右肺に3本、左肺に2本ある。
4.肺胞は多列線毛上皮からなる。

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答え 

1.肺の表面は臓側胸膜である肺胸膜におおわれます。
 肺胸膜は肺門で折り返し、胸壁の内面を覆う壁側胸膜に移行します。
 壁側胸膜は、外側面の肋骨胸膜、下面の横隔胸膜、内側面の縦隔胸膜の3つの部位からなります。

肺門を出入りするもの
 ・気管支
 ・肺動脈、肺静脈・・・機能血管
 ・気管支動脈(栄養血管)、気管支静脈
 ・リンパ管
 ・神経

3.肺門から入った気管支は、葉気管支(左肺が2本、右肺が3本)に分岐し、さらに区域気管支(左肺が9本、右肺が10本)に分岐します。

4.肺胞の上皮は、物質交換に適した単層扁平上皮からなります。
 ともに単層扁平上皮の肺胞と毛細血管の間でガス交換が行われます。





視細胞

問題5 錘状体細胞がもっとも高密度に存在するのはどれか。【難易度

1.鋸状縁
2.中心窩
3.視神経乳頭
4.毛様体

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答え 

眼球の網膜には光を受容する2種類の視細胞があります。

光の明暗を検知する杆状体細胞と、光の色彩を検知する錐状体細胞です。

網膜全体でみると杆状体の方が断然多い(約20倍)ですが、眼球の後方やや外側の黄斑の中心窩には錐状体が密に存在し、杆状体は存在しません。

眼球の後方やや内側にある視神経乳頭は、視神経線維が眼球から出ていく部分で錐状体も杆状体も存在せず、視力がありません。

参考文献

・医歯薬出版「解剖学 改訂第2版」

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