柔道整復師国家試験対策問題【生理学 第2回】

国試対策問題(オリジナル)

こんにちは。塾長のFです。
今日は生理学の体液の問題です。

体液の区分

問題1 各体液と体重に対する割合で正しいのはどれか。【難易度

1.細胞内液 ― 60%
2.組織液  ― 15%
3.血 漿  ― 20%
4.細胞外液 ― 40%

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答え 
 
 ヒトの体液区分は次のようになっています。
 体液は細胞内液と細胞外液に分かれ、細胞外液は組織液と血漿に分かれます。
体液区分体重に対する割合
体 液60%
  細胞内液  40%
  細胞外液  20%
    組織液    15%
    血 漿     5%

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体液のイオン分布

問題2 細胞内液に最も多い陰イオンはどれか。【難易度

1.ナトリウムイオン
2.リン酸イオン
3.塩素イオン
4.カリウムイオン

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答え 
 
 体液とイオン組成の表を参照してください。
 各項目の最上段がもっとも多いイオンになります。
 組織液と血漿はともに細胞外液でイオン組成は似ていますが、組織液にはタンパク質が少ないことが特徴です。

体液区分陽イオン陰イオン
細胞内液K+(カリウム)HPO42-(リン酸)
タンパク質イオン
組織液Na+(ナトリウム)Cl(塩素イオン)
HCO3(重炭酸イオン)
血 漿Na+(ナトリウム)Cl(塩素イオン)
HCO3(重炭酸イオン)
タンパク質イオン

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体液の特徴

問題3  体液で正しいのはどれか。 【難易度☆☆

1.男性より女性のほうが体重に対する割合が大きい。
2.細胞外液量より細胞内液量が少ない。
3.新生児では成人より細胞内液の割合が大きい。
4.組織液が増加した状態を浮腫という。

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答え 

1.女性は脂肪組織の割合が多いため、体液量の割合は男性より少なくなります。
2.体重に対して細胞外液は20%、細胞内液は40%の割合です。
3.新生児では成人より細胞外液量が多く、体重の40%です。
4.組織液とは血管外にある細胞外液のことでリンパ液や間質液を含みます。血管内の血漿から水分が血管外に漏れ出し、組織液が増加した状態を浮腫といいます。 

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体液のpH

問題4 アシドーシスはどれか。 【難易度

1.pH 7.2
2.pH 7.4
3.pH 7.6
4.pH 7.8

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答え 

 血液や体液のpHは7.4±0.05(7.35~7.45)の間で調整されており、これよりpHが低くなる場合をアシドーシス(酸性に傾く)、pHが高くなる場合をアルカローシス(アルカリ性に傾く)といいます。

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アシドーシスとアルカローシス

問題5 一次性変化として血漿中のHCO3増加を認めるのはどれか。【難易度☆☆☆

1.呼吸性アシドーシス
2.呼吸性アルカローシス
3.代謝性アシドーシス
4.代謝性アルカローシス

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答え 

 代謝性アルカローシスとは「呼吸以外の原因」で血液pHが高くなったものです。具体的には頻回の嘔吐(胃酸の放出)やアルカリ薬品の服用などにより酸性物質の減少またはアルカリ物質の増加のため、血漿中のHCO3濃度が増加します。

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