1)単純X線撮影 ・いわゆるレントゲン撮影のこと。 ・画像検査の基本であり、多用される検査法である。 【長所】 ① 簡 便 ② 安 価 ③ 侵襲性が低い 【短所】 ① 放射線被曝がある。 ② 軟部組織損傷は不明瞭。 【適用】 ① 骨折、脱臼 ② 骨腫瘍 ③ 骨膜反応 ④ 異所性骨化(骨化性筋炎など)
2)CT(コンピュータ断層撮影) ・レントゲンと同じく放射線を用いる検査法。 ・コンピュータによって高度な処理がなされ、水平面(輪切り)や3次元(3D)の画像を得ることができる。 【長所】 ① 微細な骨折の診断ができる。 ② 軟部組織と血液などを識別できる。 ③ あらゆる角度から観察できる。 ④ MRIに比べると検査時間が短く閉塞感も少ない。 【短所】 ① 放射線被曝がある。 ② MRIに比べると軟部組織の病変は不明瞭。 【適用】 ① 複雑な構造の骨(骨盤、手根骨、脊椎など)の微細骨折 ② 骨折に伴う血腫の量・広がり
3)MRI(磁気共鳴画像) ・磁気と電波を用いる検査法。 ・軟部組織の病変に最も効果を発揮する。 【長所】 ① CTよりもさらに撮影の自由度が高い。 ② 放射線被曝がない。 ③ 造影剤を使用しない。 【短所】 ① 検査時間が長い。 ② 体内金属やペースメーカー装着者には使用できない。 ③ 閉暗所で音が大きい。 【適用】 ① 靱帯・腱断裂 ② 関節円板・半月損傷 ③ 骨挫傷 ④ 腫瘍(骨腫瘍、脂肪腫、脊髄腫瘍) ⑤ 椎間板ヘルニア
4)骨シンチグラフィー ・放射性同位元素(RI)を投与(静脈注射)して画像化する検査法。 【長所】 ① 全身の骨の状態を一度で観察できる。 【短所】 ① 検査時間が長い。 ② 放射線被曝がある。 ③ 造影剤を投与する。 【適用】 ① 悪性腫瘍の骨への転移
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