【生理学】細胞核とDNA、タンパク合成

生理学のまとめ

こんにちは。塾長のFです。
今日は細胞核とDNA、タンパク合成の話です。

  • 細胞には通常1個の核が存在する。
  • 細胞のなかには核がたくさんある細胞(多核細胞)や核のない細胞(無核細胞)がある。

多核細胞・・・骨格筋細胞
無核細胞・・・赤血球、血小板

核の構造

  • 核は二重の核膜に包まれる。
  • 核膜には多数の核膜孔が存在する。
  • 物質が核膜孔を通って核の内外を移動する。
  • 核には核小体染色質が含まれる。

核小体

  • 核の中にある小球状の構造
  • リボソーム(rRNA)を合成する。

染色質

  • 遺伝情報の全てを含むDNAが主体となる。
  • 細胞分裂期にはX字状の染色体となる。

DNA(デオキシリボ核酸)

  • 核酸の一種。
  • ヌクレオチドが連なった2重らせん構造からなる。
  • DNAの長さは2mに及ぶがヒストンというタンパク質に巻き付き、核内に収納される。
  • DNAがヒストンに巻き付いた構造物をクロマチンという。

ヌクレオチド

  • デオキシリボース(糖)
  • リン酸
  • 塩基(4種類のうちどれか1つ)
    グアニン(G)
    アデニン(A)
    シトシン(C)
    チミン(T)
  • ヌクレオチド同士は塩基の部分で水素結合する。

グアニン(G)はシトシン(C)と結合
アデニン(A)はチミン(T)と結合

DNAの構成

  • ヌクレオチド=デオキシリボース+リン酸+塩基(GACT)
  • DNA=ヌクレオチドがたくさん
  • クロマチン=DNA+ヒストン
  • 染色質クロマチンがたくさん

RNA(リボ核酸)

  • 核酸の一種。
  • DNAと異なり一本鎖。
  • 塩基はチミン(T)の代わりにウラシル(U)をもつ。
  • RNAは3種類存在する。

メッセンジャーRNA(mRNA)

  • 伝令RNAともいう。
  • DNA情報をコピーし、核外へ出る。
  • 転写に関与する。

トランスファーRNA(tRNA)

  • 転移RNAともいう。
  • メッセンジャーRNAにマッチングしたアミノ酸を運搬する。
  • 翻訳に関与する。

リボソームRNA(rRNA)

  • 粗面小胞体上にある。
  • タンパク合成の場となる。

タンパク質の合成

  • RNA、リボソーム、粗面小胞体が関与する。
  • タンパク合成の過程を転写、翻訳という。

転写

  • 核内でDNAの遺伝情報を元にメッセンジャーRNAが合成される。
  • メッセンジャーRNAは核膜孔を通って核外に出る。
  • メッセンジャーRNAはリボソームと結合する。

翻訳

  • トランスファーRNAは細胞の中からタンパク合成に必要なアミノ酸を運ぶ。
  • 運ばれてきたアミノ酸からリボソーム上でタンパク質が合成される。

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