柔道整復師国家試験対策問題【解剖学 第18回】

国試対策問題(オリジナル)

こんにちは。塾長のFです。

解剖学の概説の問題をつくってみました。

初心に帰って頑張ってください!

解剖学の用語

問題1 矢状面上で表されるのはどれか。2つ選べ。【難易度

1.腹側と背側
2.頭方と尾方
3.内側と外側
4.近位と遠位

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答え ,2

看護roo![カンゴルー]より

身体の方向を示す基準面には1)矢状面、2)前頭面(冠状面)、3)水平面があります。

1)矢状面は、ヒトを左右に分けたときにできる面です。

2)前頭面は、ヒトを前後に分けたときにできる面です。

3)水平面は、ヒトを上下に分けたときにできる面です。

身体の位置を表す用語には、次のものがあります。

1)腹側(前)背側(後)

2)頭方(上)尾方(下)

3)内側外側
 ・正中線により近い位置を内側、より遠い位置を外側といいます。

4)近位遠位
 ・四肢の位置で、身体の中心に近いのを近位、遠いのを遠位といいます。

矢状面前頭面水平面
腹側(前)と背側(後)
頭方(上)と尾方(下)
内側と外側
近位と遠位





細胞内小器官の機能

問題2 分泌顆粒の生成に関与するのはどれか。【難易度

1.リソソーム
2.滑面小胞体
3.中心小体
4.ゴルジ装置

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答え 

1.リソソーム加水分解酵素を含み、細胞内消化に関与します。

2.滑面小胞体は、ステロイドホルモンの合成カルシウムイオンの貯蔵に関与します。

3.中心小体は、細胞分裂の際に染色体を引き寄せる紡錘糸を出します。

ゴルジ装置は、粗面小胞体で合成されたタンパク質を加工修飾濃縮を行い、分泌顆粒として細胞外へ運搬する役割があります。

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上皮の分類

問題3 上皮の組合せで正しいのはどれか。【難易度

1.重層扁平上皮  ―  血管内皮
2.単層立方上皮  ―  子宮粘膜
3.単層円柱上皮  ―  大腸粘膜
4.移行上皮    ―  尿 道

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答え 

上 皮部 位
単層扁平上皮血管内皮 肺胞 漿膜
単層立方上皮甲状腺濾胞 尿細管 脈絡叢
単層円柱上皮胃 小腸 大腸 子宮 卵管
多列線毛上皮鼻腔 喉頭 気管 気管支
移行上皮腎盂 尿管 膀胱
重層扁平上皮表皮 口腔 食道 肛門





DNAとRNA

問題4 誤っている組合せはどれか。【難易度☆☆

1.DNA   ―  遺伝情報の格納
2.mRNA  ―  DNA情報の転写
3.rRNA  ―  タンパク質合成の場
4.tRNA  ―  脂肪酸の運搬

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答え 

1.DNA(デオキシリボ核酸)は、細胞の核のなかにあり、ヒトの遺伝情報の全て(ゲノム)が含まれます。
 DNAは、リン酸、糖、塩基(グアニン、アデニン、シトシン、チミン)で構成されたヌクレオチドの2重らせんの構造です。
 個体によって4種類の塩基の配列が異なり、アミノ酸からタンパク質を合成するときは塩基配列をコピーすることから始まります。

2.mRNA(メッセンジャーRNA、伝令RNA)は、核内でDNAの塩基配列をコピーします。これを転写といいます。
 その後、核外へ出てリボソームと結合します。

3.rRNA(リボソームRNA)は、粗面小胞体に付着しており、mRNAが持ち込んだDNAの塩基情報を元にタンパク質を合成する場となります。

tRNA(トランスファーRNA、転移RNA)は、タンパク質合成に必要なアミノ酸を細胞質からリボソームへと運搬します。これを翻訳といいます。

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人体のランドマーク

問題5 人体の横断レベルの高さで正しいのはどれか。【難易度☆☆

1.胸骨角    ―  第2胸椎
2.肋骨下線   ―  第10胸椎
3.臍 線    ―  第4腰椎
4.ヤコビー線  ―  第4仙椎

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答え 

1.胸骨角は、胸骨柄と胸骨体の結合部(柄体境界部)にあり、第4胸椎の高さにあります。
 ここには第2肋軟骨が付着します。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

第4胸椎の高さにあるもの】

覚えておきましょう!

・胸骨角
・第2肋軟骨
・大動脈弓
・気管分岐部
・食道第2狭窄部

2.肋骨下線は、肋骨弓の最低部(第10肋軟骨下縁)で、第23腰椎間の椎間円板の高さにあります。

臍線は、第4腰椎の高さにあります。

4.ヤコビー線(腸骨稜上線)は、左右の腸骨稜の最高点を結ぶ線で、第4~5腰椎の高さにあります。

参考文献

・医歯薬出版「解剖学 改訂第2版」

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