柔道整復師法の目的と定義のまとめ【必修問題】

必修問題のまとめ

こんにちは。塾長のFです。

みなさんの大好きな(笑)関係法規です。

法律用語が並ぶし、まるで国語力を問われるような問題。

難しいですよね、関係法規…

しかし必修問題をクリアするには避けて通れません。

下の方に過去問も載せています。先に過去問からしたい人はこちら(国家試験過去問)。

今日もF塾でガッツリ勉強していきましょう!

柔道整復師法の目的

第1条

・この法律は柔道整復師の資格を定めるとともに、その業務が適正に運用されるように規律することを目的とする

柔道整復師法という法律の目的

1)柔道整復師の資格を定める

2)業務が適正に運用されるよう規律すること。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

法律は国会で制定されます。

法律で資格を定めるということは、柔道整復師が国家資格であるということです。

免許制度を設ける理由

1)人体に危害を及ぼす行為が含まれるため。

2)一定水準の知識、技術をもち衛生水準の低下を防ぐため。

3)免許者のみに独占的に施術を行わせるため。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

【業務独占】

 免許者のみに施術を許すということは、「(医師を除く)柔道整復師以外の者は業務をしてはならない」ということです。これを業務独占といいます。

 柔道整復師法にこの文言が記載されているため、柔道整復師は業務独占資格となります。

柔道整復師の定義

第2条

・この法律において「柔道整復師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて柔道整復を業とする者をいう。

・この法律において「施術所」とは、柔道整復師が柔道整復の業務を行う場所をいう。

柔道整復師とは

・柔道整復師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、柔道整復をとする者である。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

【免許って?】

 免許とは一般に禁止されている行為を厚生労働省などの行政機関が特定人に対し許可することです。

 厚生労働省が管轄する免許(資格)は医療、福祉、理美容、労働作業など130種以上あります。

 ちなみに弁護士は法務省、自動車運転免許は国家公安委員会の管轄です。

業とは

業とは、反復継続の意思をもって施術を行うこと。

1)施術の対価として報酬を目的とし、またはこれを現実に受けたか否かを問わない。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

 報酬を目的としても、目的としなくても反復継続の意志さえあれば業として成り立つと解釈できます。

 逆に言うと反復継続の意志がなければ例え報酬を受け取ったとしても業にはならないというこですね。

2)反復継続の意志があれば、一人一回の施術を行った場合でも業として行ったことになる。

<strong>F塾長</strong>
F塾長

 例えば、柔道整復師でない人がボランティアで骨折の応急処置(施術)をしたとします。

 その人が再び施術をしようと考えた時点で業を行ったとみなされ、柔道整復師法違反になります。資格がないものが業を行ってはならないからです。

 あるいはその人が再び施術しようと思っておらず、1回こっきりのつもりだったならば業を行ったことにはなりません。

施術所とは

施術所とは柔道整復師が業務を行う場所をいう

・柔道整復師が行う業務とは、骨折、脱臼、打撲、捻挫等に対しその回復を図る施術を業として行うもの。

国家試験過去問

問題 柔道整復師免許制度を設ける理由で誤っているのはどれか。(第27回)

1.社会福祉の充実を図るため
2.免許者に独占的な施術を行わせるため
3.衛生水準の向上を図るため
4.人体に危害を及ぼす恐れがあるため

答えと解説をみる





問題 柔道整復師法の目的で正しいのはどれか。(第20回)

1.業務が適正に運用されること。
2.医療を適切に普及すること。
3.公衆衛生の向上に寄与すること。
4.矯正訓練を普及すること。

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問題 柔道整復師の業で誤っているのはどれか。(第20回)

1.厚生労働大臣の免許を受けて行う。
2.1回でも施術を行えば業となる。
3.反復継続の意思をもって行う。
4.施術の対価を必要とする。

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答え 

.施術の対価(報酬)を必要とするのは業の条件ではありません。

「業とは」をみる





問題 柔道整復師法の目的(柔道整復師法第1条)に規定されているのはどれか。(第18回)

1.業務の適正な運用
2.医療の普及
3.公衆衛生の向上
4.保健指導

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問題 正しいのはどれか。2つ選べ。(第15回)

1.業とは反復継続する意思で施術を行うことである。
2.柔道整復師の免許は業務独占である。
3.はり師、きゅう師は柔道整復師の業務を行うことができる。
4.理学療法士は柔道整復師の業務を行うことができる。

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答え 

柔道整復師免許は業務独占資格です。

医師を除く柔道整復師以外の者は業として柔道整復を行ってはならないとされています。

「免許制度を設ける理由」をみる





問題 業について正しいのはどれか。(第13回)

1.行為回数
2.金銭の授受
3.相手方の同意
4.反復継続の意思

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問題 柔道整復師免許制度を設ける理由で正しいのはどれか。2つ選べ。(第13回)

1.人体に危害を及ぼすおそれのある行為も業務に含まれるため
2.一定水準の知識、技能がなければ、衛生水準の低下を招くため
3.施術に医療保険を適用するため
4.施術の有用性を確立するため

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問題 柔道整復師の業で誤っているのはどれか。(第11回)

1.施術の対価を必要とする。
2.反復継続の意思を持って行う。
3.厚生労働大臣の免許を受けて行う。
4.一回でも施術を行えば業となる。

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問題 柔道整復師の業で正しいのはどれか。(第8回)

1.事実上反復の行為をもって施術を行うこと
2.事実上継続した行為をもって施術を行うこと
3.反復継続の行為をもって施術を行うこと
4.反復継続の意思をもって施術を行うこと

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参考文献

・医歯薬出版「関係法規 2022年版」

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