こんにちは。塾長のFです。
今日は衛生学・公衆衛生学です。
科目別で人気投票すれば間違いなくワースト1~3位には入るでしょう。
それほど異質で難解、そのくせ覚える量が多い…
ですが一般常識に繋がるところもたくさんあって、臨床できっと役立つはずです。
今日もガッツリ勉強していきましょう!
人口統計
問題1 人口静態統計で調査されるものはどれか。【難易度☆】
1.出 生
2.年 齢
3.死 亡
4.結 婚
[su_accordion][su_spoiler title=”答えと解説をみる” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]答え 2
人口統計には、人口静態統計と人口動態統計があります。
人口静態統計
・「○年○月○日時点」の人口の状態を統計したものです。
・氏名、年齢、住所、世帯、職業などの属性を調査します。
・国勢調査、患者調査、国民生活基礎調査など。
・これにより人口ピラピッドや人口性比などが産出されます。
人口動態統計
・「4月1日~3月31日の1年間」に発生した動き(事件、出来事)を統計したものです。
・市区町村などに届出のあった出生、死亡、死因、死産、婚姻、離婚などを調査します。
・これにより平均余命、年齢調整死亡率、合計特殊出生率などが産出されます。
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疾病予防と健康管理
問題2 ブレスローらが定義した健康習慣で正しいのはどれか。【難易度☆☆】
1.定期的にかなり激しい運動をする。
2.体重は少なければ少ないほうが良い。
3.睡眠前3時間は食事をしない。
4.毎日少量の飲酒をする。
[su_accordion][su_spoiler title=”答えと解説をみる” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]答え 1
米国のUCLA(カルフォルニア大学)のブレスロー(L.Breslow)教授による健康保持と生活習慣の関係を調査した結果、論文により以下の健康習慣をあげています。
ブレスローらの7つの健康習慣
① 適正な睡眠時間(7~8時間)
② 喫煙をしない
③ 適正体重を維持する
④ 過度の飲酒をしない
⑤ 定期的にかなり激しい運動をする
⑥ 朝食を毎日食べる
⑦ 間食をしない
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免疫獲得
問題3 正しい組合せはどれか。【難易度☆☆】
1.自然能動免疫 ― 予防接種
2.人工能動免疫 ― 母体からの抗体受領
3.自然受動免疫 ― 自然感染
4.人工受動免疫 ― 免疫グロブリン注射
[su_accordion][su_spoiler title=”答えと解説をみる” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]答え 4
免疫とは、ウイルスや細菌などの病原微生物が身体に侵入したときにいち早く発見し、これを取り除く防御システムです。
能動免疫とは、免疫システムを自分の体内で作ることです。
具体的には、病原微生物を破壊、除去する免疫細胞(白血球など)や抗体(免疫グロブリン)を体内で産生します。
受動免疫とは、免疫システムを他の個体からもらうことです。
具体的には免疫細胞や抗体を母親や注射によって受け取ります。
能動免疫よりも免疫力が弱く持続時間も短い特徴があります。
能動免疫、受動免疫それぞれに自然免疫と人口免疫があります。
1.自然能動免疫は、自然感染が該当します。
免疫力が強く、長期間持続する特徴があります。一般に「はしか」や「おたふくかぜ」に一度かかったら一生かからないといわれます。
2.人工能動免疫は、予防接種が該当します。
ワクチンを注射することにより、体内で免疫細胞や抗体を産生させ免疫を獲得します。
ワクチンとは、病原微生物を発症しない程度に弱らせたり、その一部のみ(遺伝子など)で合成された医薬品です。
3.自然受動免疫は、母親から免疫をもらうことです。
胎盤や母乳を介して、母親の胎内で作られた免疫細胞や抗体を受け取ります。
持続期間は3~6か月です。
4.人工受動免疫は、免疫細胞や抗体(免疫グロブリン)そのものを注射することです。
ワクチンによる予防接種との違いは、化学的に合成された「完成品を受け取る」点です。
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感染微生物の種類
問題4 ウイルス感染が原因とされているのはどれか。【難易度☆】
1.リウマチ熱
2.日本脳炎
3.破傷風
4.つつが虫病
[su_accordion][su_spoiler title=”答えと解説をみる” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]答え 2
1.リウマチ熱の原因は、A群β溶血性連鎖球菌という細菌です。
2.日本脳炎の原因は、日本脳炎ウイルスです。
3.破傷風の原因は、破傷風菌という細菌です。
4.つつが虫病の原因は、リケッチアです。
ウイルス感染症
| ウイルス名 | 病 名 |
| アデノウイルス | 咽頭結膜熱(プール熱) |
| SARSコロナウイルス | 重症急性呼吸器症候群 |
| ムンプスウイルス | 流行性耳下腺炎 |
| ポリオウイルス | 急性灰白髄炎 |
| 単純ヘルペスウイルスⅠ型 | 口唇ヘルペス |
| 単純ヘルペスウイルスⅡ型 | 性器ヘルペス |
| 水痘・帯状ヘルペスウイルス | 水痘・帯状疱疹 |
| EB(エプスタイン・バー)ウイルス | 伝染性単核球症 バーキットリンパ腫 |
| サイトメガロウイルス | 鼻咽頭癌 |
| HHV-6、7 | 小児突発性発疹 |
| HHV-8 | カポジ肉腫 |
| HTLV-1 | ヒト成人T細胞白血病 |
| HIV(ヒト免疫不全ウイルス) | AIDs(後天性免疫不全症候群) |
| ヒトパピローマウイルス | 子宮頚癌 |
細菌感染症
| 細菌名 | 病 名 |
| 黄色ブドウ球菌 | 化膿性骨髄炎、毒素型食中毒 |
| A群溶血性連鎖球菌 | 猩紅熱、リウマチ熱 |
| りん菌 | 淋 病 |
| 髄膜炎菌 | 脳脊髄膜炎 |
| 大腸菌 | 膀胱炎、感染型食中毒 |
| 赤痢菌 | 赤 痢 |
| 腸チフス菌 | 腸チフス |
| パラチフス菌 | パラチフス |
| コレラ菌 | コレラ |
| ジフテリア菌 | 偽膜性咽頭炎 |
| レジオネラ菌 | レジオネラ肺炎(在郷軍人病) |
| 破傷風菌 | 破傷風 |
| ボツリヌス菌 | 毒素型食虫毒 |
| 結核菌 | 肺結核 |
| らい菌 | ハンセン病 |
その他の感染症
| 微生物名 | 病 名 |
| クラミジア | トラコーマ オウム病 性行為感染症(STD) 鼠径リンパ肉芽腫 |
| リケッチア | つつが虫病 発疹チフス |
| スピロヘータ | 梅 毒 ワイル病 |
| 原 虫 | マラリア トキソプラズマ症 |
| 真 菌 | ニューモシスチス・カリニ肺炎 ガンジダ症 クリプトコッカス肺炎 アスペルギウス肺炎 |
| 寄生虫 | アニサキス症(サバ) 日本住血吸虫(貝) 有鉤条虫(ブタ) 無鉤条虫(牛) エキノコックス(犬の糞) |
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消毒法
問題5 理学的消毒法はどれか。【難易度☆☆】
1.高圧蒸気滅菌
2.過酢酸滅菌
3.酸化エチレンガス滅菌
4.オゾン殺菌
[su_accordion][su_spoiler title=”答えと解説をみる” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]答え 1
消毒法には理学的消毒法と化学的消毒法があります。
理学的消毒法は、光や熱を利用する消毒法です。
理学的消毒法
1)灼熱・焼却法
2)乾熱滅菌法
3)高圧蒸気滅菌法(オートクレーブ)
4)放射線法(γ線、X線)
5)高周波滅菌法
6)日光消毒法
7)煮沸法
8)紫外線消毒法
化学的消毒法は、化学薬品を用いて消毒する方法です。
化学的消毒法
1)消毒薬
① アルデヒド系(グルタラール、ホルマリンなど)
② 次亜塩素酸ナトリウム
③ アルコール(エタノールなど)
④ ポピドンヨード
⑤ フェノール系(クレゾール石鹸など)
⑥ 第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウムなど)
⑦ グルコン酸クロルヘキシジン
2)酸化エチレンガス滅菌法
3)過酸化水素ガス滅菌法
4)オゾン殺菌法
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参考文献
・南江堂「衛生学・公衆衛生学 改訂第6版」



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