【生理学】細胞内小器官

生理学のまとめ

こんにちは。塾長のFです。
今日は細胞内小器官の話です。
1個の細胞のなかにあってそれぞれが違う働きをすることで生命活動が成り立っています。

名称役割
ミトコンドリアATP産生
リボソームタンパク合成
粗面小胞体リボソームが付着。タンパク合成の場
滑面小胞体ステロイドホルモン産生、Ca2+の貯蔵
ゴルジ装置タンパク質の濃縮、加工、配送
リソソーム加水分解酵素を含む。
ペルオキシソーム 過酸化水素を分解する酵素を含む。
中心小体細胞分裂の際に2つの極になる。
細胞骨格細胞の形態の維持。

ミトコンドリア

  • カプセルのような形状でクリステとよばれる内外の二重膜で構成されている。
  • エネルギー(アデノシン三リン酸=ATP)を産生する。
  • 内部にエネルギー産生機構であるクエン酸回路や電子伝達系をもつ。
  • 代謝が活発な(エネルギーをたくさん消費する)細胞に多く存在する。

リボソーム

  • 粗面小胞体上に付着している。
  • RNA(リボ核酸)の一種。
  • mRNA(メッセンジャーRNA)によって読み取られたDNA(デオキシリボ核酸)の情報を受け取る。
  • DNA情報を元にタンパク質を合成する。

DNA情報を元にタンパク質を合成することを翻訳といいます。

粗面小胞体

  • リボソームが付着しているので表面がザラザラしている。
  • タンパク質合成の場となる。

滑面小胞体

  • リボソームが付着していないので表面がツルっとしている。
  • 細胞によって働きが違う。
  • ライディッヒ細胞ではステロイドホルモンの産生
  • 骨格筋細胞ではカルシウムイオンの貯蔵(筋小胞体)

ゴルジ装置

  • リボソームで合成されたタンパク質を濃縮したり加工し、運搬する。
  • 加工したタンパク質や脂質を分泌顆粒として細胞外へ配送する。
  • 細胞内の加工配送センターといわれる。

リソソーム(ライソゾーム)

  • 細胞内に取り込まれた不要物(細菌や老廃物)を破壊する。
  • そのための加水分解酵素をもつ

マクロファージが貪食した細菌をバラバラにする感じですね。

ペルオキシソーム

  • 酸化酵素を含み、様々な酸化反応に関与する。
  • 脂肪酸の分解
  • 過酸化水素の分解

中心体

  • 細胞分裂時の中心的な役割をもつ。
  • 細胞分裂の際に2つに分かれて、両極に移動する。
  • 紡錘糸が出て、染色体を引っ張る。

細胞骨格

  • 細胞の形態の維持や細胞内外の運動に必要な力を発生させる。
  • 3種類の細胞骨格がある。

マイクロフィラメント

  • アクチンフィラメントともいう。
  • ミオシンとともに骨格筋の横紋模様を形成する。
  • 筋の収縮の際に滑走する。

中間径フィラメント

  • マイクロフィラメントより少し大きく丈夫。
  • 張力に抵抗し、細胞の形態を保つ。

微小管

  • 一番大きい細胞骨格。
  • チュブリンというタンパク質で構成されている。
  • 線毛や鞭毛など細胞の運動に関わる。

線毛:気管上皮などにあり異物を移動させる。
鞭毛:細胞外面にあり細胞が遊泳する際の櫂(パドル)となる。

覚えることがたくさんあって大変ですが、頑張っていきましょう!
今日もありがとうございました。

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